百日紅

今夏は
 日ばかりで 
葉がみえない

三ツ矢サイダー塩素のプール

麦わら帽子はどこ
探している
霧積まで

百日紅のみち

消費期限ぎれの
サクマドロップスの山を
走っていた
鈍行は

線路ごとひっぺがされ
カンカンに

そこにあった
椅子

いきをしよう

投稿者

コメント

  1. 百日紅の道、私の住んでいる町にもあります。
    でも、wc.さんのこの詩のように、詩へと昇華させているところが、すごいです。

    そして、
    そこにあった
    椅子

    いきをしよう
    という最後の方で、ポイントを決めました。最後の方、すてきな着地。

  2. @こしごえ

    百日紅、8月ですし、できる限り推敲して、削って

    いきをしようを掬ってくださり、ありがとうございます。

    すてきなお話ができて、嬉しいです。

  3. 少しずつ、断片を繋ぎ合わせて、忘れていた呼吸を思い出す感覚が好き。

  4. @たけだたもつ

    結局、いまのところ、推敲したものより、これの方が個人的に好きかなあ。
    まあ好き嫌いと
    感覚なのかなと
    考えさせられました。

    これも、即興で作ってはい、みたいなことは出来ませんし。

    あらためて
    ありがとうございます。

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