無音の風が吹いてる

ロウロウと風がないている
りゅうりゅうと響く夏至の音

明日の風を
見つけに行くのさ
無音の風が
お前をただ
あたためてる

重力の波形が
僕を迷わせる

揺らぎかかり揺れる

あの雲の向こう
風は
泣き止んだ赤子みたいに
息をしてる

もつれたCODEを
ひも解いた指で
太陽の背中を彼は押してる

明日の風を
見つけに行くのさ
無音の風が
あたためている間に

バイアスが弾け飛び
風が横切った時
記憶の残像が
目の裏で
ノイズのように煌めく

ざらついた風の中
ゴースト・バードが
ゆっくりと廻ってる
声なき声を
ただ見つめている

そして風はまた
誰にも見えず
ロウロウと
長い影を
盗っ人の様にさらう

お前の優しい歌を
思い出した

水は無い

A.Iにでも慰めてもらいなよ

風の無い夜

投稿者

東京都

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