無実の日

もうすこし様子を見てみましょう 
と言われてから どれだけの年月が経った

夕焼けは傷口に塩を塗るように染み込んできて
唯一の特技の二足歩行もあやうい足取りになる

清潔を求める奴らから 軽蔑の目で見られる
序列を求める奴らから 下劣な声を渡される

育ちのでている食べ方で 夕食を流し込み
隣の芝を覗き 自分と遜色がないことで安心する

どうしても この先が書けないでいる
言葉なんてものがあるから書けないのだろうか

こうして 空白を埋めることにも諦めて
実のつかない日々を淡々とこなしている

投稿者

茨城県

コメント

  1. おそらくネガティヴな事象が書かれていると思うのですがどこか不思議で魅力的な浮遊感がありました。

  2. 罪を犯さない人の気持ちなんて、現実を生きてきたなら誰にも共感出来ない筈なんですが、でも、ひとたび書いてみると別段珍しくもなんともない普通の話になってしまう。

    孤独ぐらいありふれたモチーフはないのかも。

  3. 言葉があるから書けないという矛盾は、無実だからこそ罪深いという矛盾なのかもしれないです。清潔→軽蔑、序列→下劣の韻も印象的でした。

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