のりもの
のりものに乗った
小さな真昼だった
窓際の席に座ると
すぐ側には
窓があった
外は色彩豊かな
景色で満たされていて
足りないものなど
何もないように見えた
懐かしい誰かが
手を振っている
どうしたら
向こう側に行けるのだろう
窓ガラスにそっと触れる
水分を含んだそれは
わたしの目だった
のりものに乗った
小さな真昼だった
窓際の席に座ると
すぐ側には
窓があった
外は色彩豊かな
景色で満たされていて
足りないものなど
何もないように見えた
懐かしい誰かが
手を振っている
どうしたら
向こう側に行けるのだろう
窓ガラスにそっと触れる
水分を含んだそれは
わたしの目だった
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コメント
自分の体という のりもの でしょうか。
以前、私は自作の詩で言った かもしれませんが、突き詰めて考えると、魂がこの体を借りているのだと思っています。
この詩には、ふしぎな安堵感があるように感じました。そう感じさせる力が、この詩にはあると思います。^^
極大を孕んだ極小というか、たもつさんの詩からはいつもはっとさせられます。
右手ですか? ・・・
私は、 左手も右手も分からないです。
@こしごえ
こしごえさん、コメントありがとうございます。こしごえさんはいつも魂の在処、在り方に向かい合っておられますね。尊い。魂の所在だけは決してなくさないよう、しっかりとつかまえておかなければならないですね。
@あまね
あまねさん、コメントありがとうございます。世界ってやっぱり広いです。広さと同じくらい狭さがあると感じます。
@北杜アトム
北杜アトムさん、コメントありがとうございます。
そういえば、右手か左手か、考えたことないですね。
それを考えること、イメージすることはとても大切なことのような気がします。