夏休み

朝方、目が覚めて
右手に話しかける
右手が最初に
目に入ったから

次に左手に話しかける
左手は黙って聞いている
右手も隣でじっと聞いている
手には耳が無いから
僕の耳で聞いている

僕の口を使えば
会話もできるけれど
それはさすがに
寂しすぎる一人遊びだ
と、右足が言う

左足はまだシーツの
冷たい所を探している

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