血流詩

時間が止まっている君のとなり
それでも流れているものがある
血流、君の血流は時間の外にある
感覚から剥がれ落ちた君はただの血流
意志もない名前もない詩も書けない
ただの血流は別の宇宙をあっという間に
七条、八条と増えながら流れゆく
ほら、もう君はいないけどまた別の宇宙
そこに見えない血がしたたる
最初に何を考えて最後はどうなる
みっしりと今君は血になるだけ

投稿者

広島県

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