夏の歌
はたり
と
朝が落ちて
おはよう
は
いつもの声
迷路のなかの
わたしの
耳が
夏の
思いを
聞き届ける
海
波
しら波
ゆくえ
知らない?
知ってる?
知ってる
知らない
あなたの
病院
あした
どこへ
どこへだって
ついていくから
悩んだら
悩まないで
庭の
野菜に
水をまいて
収穫
収穫
ナスにトマト
ああ
いっぱいに
汗をかいたね
夏はそうして
暮れて
すぎて
たなびき
消えて
晩夏にいたる
……すぎゆく
すぎゆく
自転車からの
まひるの
まひるの
暑い景色
すべてまっしろ
越えて
かなえて
夢のように
流れ去るもの
忘れ去ったもの
……
気まぐれ
天使が
声をかける
ここはあぶないよ?
なにがあぶないの?
ここはあぶないの
どこがあぶないの
平和だから
あぶないの
そっか、そうだったんだね
そんなこと
心に繰り返して
日々を繰り返して
わたしはおちる
わたしに
ああ
涙も
汗と分からないや
甲子園の
応援歌
ちょっと
聞いたりしていたね
ラジオは
天気予報を
していたね
いつものように
夏は来て
夏は去って
ただ
思い出していたんだね
コメント
夏の歌というかんじでいいです。病院も夏が似合っています。
@花巻まりか
様。ありがとうございます。^^
なんとなく、父を病院に送っていくことが日常になっていて、詩に詠みこんでみました。