ひたすら息の中で
波の中 深海の中 海の底
地中深く潜っていく意識は 安眠よりも底なし沼に近い
深く 深く 深く 深く
落ちて手放して消えて そうして空っぽになった後
再び新しい土地で目が覚める
まるで別空間
「そう、それは現実という名の虚構だ」
眠い 混沌 重くなった体
しかし停止するわけにはいかない
どうにか足を進めるのであった
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