蘇生

僕のままでいられない僕の
新しく開いた裂け目はいつも新しく
突風が頬を薙ぐ突風が
午後の空をきつく締め付ける午後

歪む視線の先で歪む
郷愁に浸る無様な指にまた郷愁
それはそれは曖昧な言葉を含んだそれは
美しさを願う美しさが弾ける美しさ

無意識で拒んでしまう無意識で
柔らかい苦しみを選ぶ肌は柔らかい

僕を使い果たした僕を
手を伸ばせば届くはずの手を
それはそれは不純な動機を孕んだそれは
醜さに委ねた醜さが感じる醜さ

生まれて 朽ち果て 生まれて
もう一度 繰り返す もう一度

[TONOMOTOSHO Rebirth Project No.039: Title by 美月]

投稿者

大阪府

コメント

  1. 各行の、初めと終わりの言葉の繰り返しが、独特のリズムを醸していますね。このリズムに引き込まれてしまいました。
    最終連の、
    生まれて 朽ち果て 生まれて
    もう一度 繰り返す もう一度
    この二行が、それ以前のすべての連に掛かってきます。タイトルの「蘇生」へとつながっていくのでしょう。

  2. あがき、トライ・アンド・エラー、輪廻転生、先送り、なんでもいいが諦めたらそこで試合終了って先生も言ってたし、何回でもターミネータ(1作目)のように立ち上がればいいと思うんだ。
    行の頭と末が繰り返せば繰り返すほど、タイムリープのようにやりなおすんだ。

  3. 単純に文字の列や音の響きが美しかったです

  4. 繰り返す日々に繰り返す感情。生を感じます。
    2連目、特に好きです。
    全体にかっこいいです。

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