ルイ、リヴァー

まるで涙の川ね
 ルイ、リヴァー

わたしの胸に、
水音がせせらぐ

白い河原と、
仄かなことばが残した
透明な軌跡

ひとり、
揺らめく水に姿を映し、
零した、
 哀しみの、一滴

夜を隠す、
川べりの住処に
散らした日々の色彩が、
無惨に、
脱ぎ捨てられている

値札付きのハイヒール、
誕生日に買ってもらった口紅
吸い殻の山と、合鍵

 もう、眠りたかった

ふたたび、涙が溢れるから

投稿者

大阪府

コメント

  1. この詩から 切ない 情愛を感じます。すてき♪

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