空の盃

空の盃を掲げる
 
月夜に注がれる
黄金の甘露
立ち上る香しさに
そっと口に寄せ
味わうところで
 
フワリと
夢は覚め
 
空の盃を見つめる
 
一滴ずつ
じわりと溜まる
日々の疲労は虚しく
闇夜に月はない
 
これが現実と
淡く笑いながら
眼を閉じ
 
失望の苦い水を
すすりながら
今宵望めぬ満月に
願いをかける

投稿者

愛知県

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