切り株さん

十五のわたし
切り株なんて目にも入らず、
空に届く木あこがれた。

十六のわたし
切り株見ては胸が痛む。
「きみは不運だ。」同情した。

十七のわたし
きみの周りが光ってみえた。
草が寄り添いきみは微笑む。

ごめんなさい、切り株さん。
十五と十六、謝ります。

青や緑どこを見てても
今の目信じ全身生きてる。

「かっこいいな、切り株さん。」
未来の十八、呟いた。

投稿者

愛知県

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