【連載詩】5. イメージの本
日米の緊張状態を察していち早く行動したのは中国だった
尖閣諸島の譲渡を条件とした軍事協力を申し出たのだ
現状の日本にとって憲法9条の改正は難しく
いくら国民を騙そうと考えても自衛隊には限界があった
面倒な領土権の主張より軍事力の底上げの方が重要事項だった
さらにロシア・韓国といった日本との領土問題を抱えた国々も名乗りを上げた
北方四島と竹島を返還するだけで万事が上手くいく手筈だった
決定的だったのは北朝鮮の接近だ
迅速に拉致問題の解決を目指すといって国交回復が実現した
核保有三国を後ろ盾にした日本に対して
アメリカは安保条約の完全破棄を決定
沖縄を残した米軍基地も完全撤退せざるを得なかった
そこにロシアの軍隊が駐屯することとなり
日本を舞台とした新たな冷戦が始まった
国民は何かとんでもないことに巻き込まれたとは気付かなかった
そんなことよりも芸能人の不倫の方が容易く他人を攻撃できたからだ
まさか戦禍の兆しを抱えているなどとは思いもよらない
いや、本当は知っているのだ
知らないふりをしているだけで
自分達の国は、自分達の権利は、自分達の命は
いつだって守られるものだという先入観が
簡単に崩れ去るものなのだと認めたくないのだった
ある日、どこかに爆弾が落とされる
それまでは生きていよう
これはそういう嘘なんだから
コメント
なるほどここまで4方を核保有国に囲まれている国も珍しい。おまけに国内には33基の原発がある。33個の爆弾を仕込んだ服を着て横たわる自爆テロリストを想像する。さあ私の体の「どこかに爆弾を落と」してみろ、世界を滅ぼしてやるぞと。
日本国のいちばん苦手な国際政治なのだから、妄想のログと思えないです。
とくに日本以外の5つは国政政治が好きのような(金さん王朝はまた別か)
少なくても日本よりはやり手ですから何が起きても不思議ではないですね。
大東亜プロレス。
嘘から出たまこと、ということ も ありますもんね。 んー。