たそがれ時
思いのこすことは無い
思いのこすことは無いが
このままでは
むなしい 空虚だ
と感じる一方で、私は
恵まれているんだ
とも思うのであった。なので、
まだその時ではない、と思いとどまるのである
思いとどまって 私は
何の役にも立たないまま
生きてゆくのだった
ごめんなさい
と失礼で悲しい一言を
ふたたび言えないで。私は、
その人のために生きてるんじゃない
と
どこか開き直って、私は
私の人生を生きるしかないのだ。
夏が終わりつつある
秋と夏とのさかいめに
冬の死の予感を見る
狂っているのは私の
悲しみだ
大切な
悲しみはしかし
誰にも知られることはなく
私だけの空虚を満たしてゆく
永遠に
届くことはない
私の
思いは
宙の奥のほうで
脈打っている
約束である
コメント
なにも言えなくなるくらい寂しい詩です。
@花巻まりか さん ありがとうございます♪
おお、寂しい詩ですか。そのことを私に伝えてくれて、ありがたいですし、その寂しさを感じてくれて、貴重に思います。
花巻さん、ありがとうさま♪☆^^
最後の「約束」という単語がじわじわと効いてきます。
@あまね さん ありがとうございます♪
ああ、そう言ってくれて、ありがたいです。
最後の方を書いている流れで、約束、となりました。
あまねさん、ていねいに読んでくれて、ありがとうさま♪☆^^
後半が特にすばらしい。すばらしく、悲しい。
@大覚アキラ さん ありがとうございます♪
ああ、大覚さん、すばらしい、と評してくれて たいへん嬉しいです。
まあ、この詩のタイトルが、たそがれ時、ですから、そのように悲しさを感じてもらえたことを、ありがたく貴重に思います。
大覚さん、お心づかいなど、ありがとうさま♪☆^^
最終行の、約束、という言葉に想像が膨らみました。後半のたたみかけるような表現が効いていますね。…そう、人は結局、自分の人生を生きるしかないのだな。
@長谷川 忍 さん ありがとうございます♪
長谷川さんが、約束、に思いをはせてくれて 嬉しく ありがたいです☆
後半は、比較的スムーズに書けたと思います。
そうですねぇ。(以前、「自分の人生を生きるしかない」と家族に言ったら、「そんなの当たり前でしょ?!」って言われちゃったので、ここでは断ります→)当たり前のことを言いますが、他人の人生を生きられるワケではありませんもんね。
「私は
私の人生を生きるしかない」のであります。ふふふ。
長谷川さん、ありがとうさま♪☆^^