たそがれ時

思いのこすことは無い
思いのこすことは無いが
このままでは
むなしい 空虚だ
と感じる一方で、私は
恵まれているんだ
とも思うのであった。なので、
まだその時ではない、と思いとどまるのである
思いとどまって 私は
何の役にも立たないまま
生きてゆくのだった
ごめんなさい
と失礼で悲しい一言を
ふたたび言えないで。私は、
その人のために生きてるんじゃない

どこか開き直って、私は
私の人生を生きるしかないのだ。

夏が終わりつつある
秋と夏とのさかいめに
冬の死の予感を見る
狂っているのは私の
悲しみだ
大切な
悲しみはしかし
誰にも知られることはなく
私だけの空虚を満たしてゆく
永遠に
届くことはない
私の
思いは
宙の奥のほうで
脈打っている
約束である

投稿者

コメント

  1. なにも言えなくなるくらい寂しい詩です。

  2. @花巻まりか さん ありがとうございます♪
    おお、寂しい詩ですか。そのことを私に伝えてくれて、ありがたいですし、その寂しさを感じてくれて、貴重に思います。
    花巻さん、ありがとうさま♪☆^^

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