日常
脱いだTシャツを、
また着ようよ……
ロードレースばりの無意識
急な坂道を上がって行った
途中でコーヒー を
飲んだり、タバコ吸ったり。
……あ、
改行はそこで来るのね?
なら、まだ話せるわ……
と、一語二語を置いていく……
ドラゴンが炎を破棄。
ドランクがニーズを奏でる。
……という【虚空】、一千里。
あつぃ、が、あたし。
大雨がシャワーとなって濡れネズミ。
明日の買い物、
しなくって良いわ。
まだ、マダガスカル。、
ちょっと途切れてきた、空気が
わたしを圧する。
これは「なかった世界」の訪れで、
わたあしは消されていく。常に。
床に落ちている、
灰色の明け方。
だから……午後は続いていく。
これが終わったら、
また父と話すわ?
ブルーライト・カットの──
眼鏡がほしいんですって。
わたしは父と夜まで話す。
だから、終わり。終わり。終わり。
ブロッコリー、
今日も茹でるね?
コメント
お父様と夜まで話すことのすてきさ、たいへんさ。
私は、母と夜に話します。だいたいいつも同じことを話します。ふふ。^^
この詩を拝読して、ある種の儚さを感じました。その辺の強度のバランスがうまく出ていると思います。
@こしごえ
様。ありがとうございます。
なんていうんでしょう、スマホ目線での創作というのをこのごろしていて、スマホ風の誤変換というのを詩のなかに含めてしまおうと考えたり、そんな感じである種の即興性を出そうと思っています。アイディアの即興性だけではなくって、構造としての即興性ですね。
お母さまとの夜のお話、大変でしょう。わたしもだいぶ父と長く話すようになってきて、それで父の日常の感覚がずいぶんと変わってくる、というのを実感しています。仕事しながらとか、なにげない無駄話のような話なんですが、相槌を打つだけでもきっと良いんでしょうね。
とにかくまあ、「こんな日常です」っていう感じの詩です。