虎の威を借りた金のないスネ夫
職場にいる独身男性介護士の話である。承認欲求の求め方が極めて高いのである。顔を合わせる度に「はぁー。」とため息をついてくるので「どうしたん?」と声を掛けざるを得ない状況を毎回演出してくるのだ。まぁーこれくらいなら「かまってちゃん」で済む話だが、彼を見ていると共感性羞恥を毎回感じてしまう。例えば、彼が同じ職場の看護師(男)を閉店間際の兵庫県内でトップクラスの人気を誇る二郎系ラーメン店に誘う。店長に親しげに話しかける介護男。この後、看護師はそのラーメンに感動し、看護師を辞めラーメン屋の開業を夢見て、そのラーメン屋でバイト修行を始める※1週間でギブアップしたが…。バイトを始めた経緯を店長に伝えると「あの人なんなん?」とバッサリと介護男を切り捨てるセリフを吐いたのだ。要は自分が有名ラーメン店の店長と親しい関係であると看護師にアピールすることで、自分の人望の厚さを見せつけたかったのであろう。ラーメンフリークである自分に酔っているのである。そんな彼に声を掛けるか悩んでいる事が一つある。「ロマンス詐欺」に現在進行形で引っかかっている事を伝えるべきかである。彼が言うには「月10万づつ投資したら、1年で100万増えました」と冷静に考えて明らかに、あり得ぬ複利効果である。おそらくマッチングアプリで知り合ったんであろうが、その女性から恋愛感情を抱かせるようなメッセージを受けデートし架空の投資サイトに登録させられ現在に至るのである。彼が「友人と北海道旅行に行く」と言った数日後、土産話でも聞いてやろうかと思いl声を掛けると「友人が突然キャンセルして一人で行ってきました」と言い「白い恋人」を職場で配っていた。正に「面白い恋人」である。
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