ずうっと……
つまんない、面白くない
昨日から今日までずうっと……
つまんない、面白くない
去年から今年までずうっと……
つまんない、面白くない
入院してからずうっと……
つまんない、面白くない
グループホームに入所してからずうっと……
つまんない、面白くない
スーパーで働き始めてからずうっと……
つまんない、面白くない
初めて入院してからずうっと……
つまんない、面白くない
不登校になってからずうっと……
つまんない、面白くない
兄にいじめられ始めてからずうっと……
つまんない、面白くない
小学校に入学してからずうっと……
つまんない、面白くない
幼稚園に入園してからずうっと……
つまんない、面白くない
生まれて来てからずうっと……
つまんない、面白くない
地を這う生活の中でずうっと……
つまんない、面白くない
天への憧れの中でずうっと……
つまんない、面白くない
終わらない雨の中でずうっと……
コメント
生活への視点が最後の三つ、垂直に移動するのがこの詩を支えていて美しいと思いました。死んでしまえば、皆んな同じ。
生きることの意味を考えることも大切だとだと思いますが、何故生きることの意味を考えるのか、を考えることも大切なのだ、とこの詩を読んで改めて思いました。
@たけだたもつ
おっしゃる通り、この作品には
>死んでしまえば、皆んな同じ。
のような、俯瞰した視点があると思います。病者のいる施設にいると、利用者の側がまるで全てを悔い改め、自省して病から立ち直ったかのような姿を見せなければいけないかのような、怒りさえ覚える立居振る舞いを施設管理者からスタッフ医療者へ見せ晒さなければ院内生活から解放されないような要求さえ突きつけられる日々。もっと我儘に普通の人と同じように不機嫌な時は不機嫌でいていいし、嫌なことは嫌だと言っていいはずなのに、それが許されない。せめて詩の中ではそんな自分を解放したいし、同じ想いをしている人へもそういう想いを届けたい。そんな狭き門の作品でしたが、普遍性も持たせたいとはどこかで思っていて、それが後半部の内容に繋がったようにも思います。
>生きることの意味を考えることも大切だとだと思いますが、何故生きることの意味を考えるのか、を考えることも大切なのだ、とこの詩を読んで改めて思いました。
決してそこに意味を感じる人ばかりではないかも知れないけれど、批評に次ぐ批評。客観に次ぐ客観といった試行錯誤が思考の迷宮と人間真理の奥深さ、なにか夢中になれるような解けないパズルのような面白さにも繋がるようにも思いますが、たけだたもつさんもくれぐれも『考え過ぎ』にはお気をつけてお過ごしください。