灯る忍者

陽が昇れば、朝になれば、あの街角で息を殺して潜む
灰色の光に包まれて隠れる
誰の目にも映らず、留まらず、ただ座って待つ

一番星が息を始めたころ、彼らも目を開ける
闇に彩を添えて、染めていく
星に嫉妬されていることも気にせず
一万色は暗い夜道を歩く誰かの目に手裏剣を放つ

投稿者

コメント

  1. うわっ、何か素敵なものを読んだ。
    なんだろう、言葉がつるつるして、ずっと撫でていたくなるような。いいな、手裏剣、、、

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