類友なんて呼ばないで(悩み多き感情たちの詩 その3)

イライラくんと怒りんぼくんはいつも一緒なので 
誰からも仲がいいと思われていた 
けれども本当は 
イライラくんは怒りんぼくんがあまり好きじゃなかった 
すぐに怒鳴るしモノにあたっては壊したり
誰かにヒドイコトバを投げつけたり叩いたり

怒りんぼくんがこうなるのは
全部イライラくんのせいだって 
イライラを抑えられないからこうなるんだ
と云ってボクが悪いみたいにしてしまう 

怒りんぼくんのせいでボクはこんなにも
イライラしてしまうっていうのに
全部ぜんぶ怒りんぼくんが悪いのに 
怒りんぼくんのせいなのに

けれどもどうしても 
どうしても キライだとは
あっち行けとは云えなくて 
もう遊ばないよ とも云えなくて
今日もこうして 怒りんぼくんの家で
カラムーチョ食べながら
マリオカートに熱中しちゃってるっていう

投稿者

東京都

コメント

  1. さすがに良いお年頃なので年に一回、会社でアンガーマネジメントの講習を受けています。6秒ルールなんて有効だか何だかわからない対処法を教わったりします。
    なんて、話はどうでもよくて、絵本みたいな素敵な詩。
    絵本にするといいと思うんだけどな。子供に読み聞かせしたいな。感情、コントロールも大切だけれど、感情ってやっぱり大切だと思います。今日友達と喧嘩しちゃった、なんて子供に聞かせてあげたいお話。感情を否定することなく、優しく受け止めてあげて、いつか何か気づきがあればいいよね、っていう感じのとても素敵な詩。

  2. @たけだたもつ
    さんへ

    コメント、ありがとうございます
    絵本のよう、と思っていただけて嬉しいです

    そうですね、私たち人間は感情で生きる生き物
    もし感情がなかったら、それはただの機械にしかすぎないのではないか
    とも考えますし
    感情があることによって私たちは、命を
    心も躰も守られているのだというふうにも考えます

    素敵な詩と云ってくださり、ありがとうございました

コメントするためには、 ログイン してください。