風との会話
風との会話
人生が退屈で
人を殺す誘惑から
逃げて寝て過ごした
気がついたら50年
お笑い草だな
でもきっと
これで良かったのさ
SIMフリーだの霜降りだの
どうでもいいのさ
そんな事知らなくても
以前は幸せだった
君に恩を感じながら
やり過ごす日曜日
公園の日差しが
行く当ての無い鳩を
照らしている
感情が爆発した後で
地平線が揺れている
バイクを走らせて
風と会話する
ぐんぐん進んでる
向こう側に抜けちまう
始まりと終わりが
十字路で出会う横を
一瞬で通り過ぎた
そんなものは無かった
そんなものは無かった
そんなものは無かった
轢き殺す事も出来ない
ただ通り過ぎてく
ただ通り過ぎてく
もう後戻りは出来ない
ブレーキを忘れた
終わりのない会話
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