今も一人なんだ

　　　　　　
そよ吹く風が髪を流している
重い心を捨てたくて
夜の街に何かを求めて！

一人の部屋で過ごしていた
陽射しを避けて
酒とエロビデオで・・・
そんな時間つぶしをしていた

今で言う引きこもりだった
心が潰れていたから
誰にも会いたくなかった
ビデオが飽きたら散歩に出た

夕方の5時頃、活動していた
　 だんだん、夜になって行く
ネオンがチラホラ付く
綺麗な女性が出勤している

僕はそれを見るのが
楽しみだった
僕はまだ女性を知らなかった
だから見るだけでも良かった

こんな僕でも異性に興味があるよ
人は僕を子供扱いしてるけど
片思いで悩んだりするんだよ
失恋が怖くて「好き」だと言えなかった

こんな僕は強がっても最後には
弱い自分が出てくるんだよ
情けない男に戻るんだ
今もそんな自分なんだ

女性の事は好きだけど
本気に好きになれば
その人はいなくなるから
だから本気で好きにならない

自分が傷つきたくないから
自分がその人の荷物になれない
それは勇気がない言い訳なんだ
本当に好きになれば
理屈なんていらない

僕はどこか欠けているんだ
女性を好きになっても
どこかで覚めている自分がいる
良い線まで行くけれど
最後までいけないんだ

だから今も一人なんだ