雪の日の話

雪の白い日
音のない足跡
市街地の中心に
常設された景色の中で
瞬きは行き場を
失っていく
人が人である
その隙間に
転がっている
肋骨の断片の表層に
季節外れの
浮腫みが落ちて
スクランブル交差点の
人混みに揉まれ
泣いている子供が
この世界で認められた
唯一の神様

投稿者

コメント

  1. きりつめられた、螺旋のよう。
    しずけさは、かじかんだ手を
    ほどく、一つのぬくもりのようです。

  2. @wc.
    wc.さん、コメントありがとうございます。こちらは雪がそれほどふらない地域ですが、雪の日の静けさが好き。身体が景色なに溶け込んでいくような。

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