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誰かの想い出が
この星に喰われようとしているのを
懐かしい心持ちで眺めていた
やがてわたしの想い出も
呆れるほど長い時間をかけて
この星の営みの一部となるのだろう
思い込みも思い上がりも届かない
はるかな未来の昼下がりに

誰かの想い出が
この星に喰われようとしているのを
懐かしい心持ちで眺めていた
やがてわたしの想い出も
呆れるほど長い時間をかけて
この星の営みの一部となるのだろう
思い込みも思い上がりも届かない
はるかな未来の昼下がりに
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コメント
こんなふうに、この星に喰われていくのもいいかな、と思いました。この星は、そんな営みの集積で出来上がっているのかもしれない。…想い出の星、郷愁の星。
とても素敵な世界観ですね。
『東京幻想作品集』という本があったのを思い出しました。