わたしという小さな場所

わたしは今日も
自分を抱えたまま歩いている

誰にも見えない荷物を
誰にも渡せないまま
そっと胸にしまい込んで

たまに重くて
少し泣きたくなるけれど
それでも進んできた道が
たしかにここにある

わたしはわたしを
まだ許しきれない日もある
でも
そのままのわたしを
手放さずにいることを
少しだけ褒めてあげたい

息がしづらい夜には
わたしの中の
小さな灯を思い出す
弱くても揺れてもいい
消えないかぎり
わたしはまた歩き出せる

投稿者

京都府

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