
コロポックル
コロポックル
そのむかしのマンモスとの闘いを忘れたころ
身の丈九尺三寸のヒグマ達が人を食い殺した
今では一寸法師の遠い親戚のふりをしつつも
みんな気づいていても気づかないふりをして
今日もふきの下で遊んでいるコロポックルは
純粋無垢な子どもらの相手をしてくれていて
何かを教えてくれることも特段になくて
大人がやって来たらフキノトウになって
食材として採られて人の胃袋に入っていく運命
怒っているわけでも哀しんでいるわけでもなく
あるがままに生きて
あるがままに死んでいくだけ
ただ、長い年月をかけ人の身体に吸収され
人はコロポックルになっていくだけのこと
コメント
この画詩は
とても好きです。
暫く考えてみました。
おそらく作り手のまなざしかなと
今は感じています。
コロポックルちゃんがすごく可愛いです!
@wc. さん
コメントありがとうございます♪
絵本作家の私としてはとても深いところまで行き着いた末の感想だなと
勝手にいただきます(^^)
@kフウ さん
コメントありがとうございます♪
無垢になればなるほど強いのです。
精霊ほどになれば個体の死よりも