日曜の雨

日曜日の午後、雨は紗となりシトシトと
 
紅茶に砂糖を落とし
じわりと
溶けるのを眺め
 
小さくかじったクッキーの
甘さが冷えた心に染みてくる
 
窓に水滴
ツーっと
流れる様を視線はなぞり
 
新着動画に飽きて
ラジオを点ければ
明日の天気予報
 
のそりとすり寄る猫は
膝のうえで喉を鳴らし
 
友人に送ったメッセージは
すぐに返信が来て
笑ってしまう
 
窓の外は西日に明るくなり
鳥が鳴きはじめる
 
買い物に行こうか
夕飯は何食べよう
 
新しいジャケットに袖を通し
私は部屋を出る

投稿者

愛知県

コメント

  1. おだやかな日曜日ですね。こんな日曜ならば、雨も時々は、悪く無いかも。^^

    この詩は、場面場面で 連を分けて描写してあり、イメージがしやすく 読みやすい 工夫がしてありますね。^^

  2. @こしごえ さん、コメントありがとうございます。
    連が小刻みになってしまっているという弊害もありますが、読みやすいと言っていただけてうれしいです^^

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