冬。

ほうと白い揮発性の高い白い息を吐いて、ああ冬が来たのだと実感する。
衣服を脱いで、ぱちりぱちりと小さな電流が走っていく。

冬の音は静かで、でもゆっくり熱を奪っていく。
ちょっと悪魔みたいだね、奪うなんて。

恋人と手をつなぐのは、きっと熱を共有したいから。
ああ大好きさ。

冬は寒さと熱のひとかけらがよく似合う。

投稿者

静岡県

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