暮色

陰になって
初めて
見えてくるものがある。

歩いていると
そのまま
風景の中に
吸い込まれてしまう
感覚。

夕暮れと
宵の狭間がいい
街がその触手を
ゆっくり
こちらに伸ばしてくる。

初冬というのは
内省的な香りを誘う
陰になって
街を歩く。

やがて風景に
ちょっと
奇妙なことが起こる。

人と時間のずれから
裸木と季節の隙から
暮色の揺れ具合から

空気の重なりから

それらを巡り
歩いていく。

投稿者

東京都

コメント

  1. うまく言えないけれど、すごく共感できるとても好きな詩です。内省しながら歩いてちょっと奇妙なことが起こる風景の中に、陰となっていたいですね。

  2. @あぶくも
    あぶくもさん、今頃の季節の、宵の頃は、現実と非現実の境を歩いているような感覚があります。きっと陰になっているのだと思います。

  3. 写真機をぶらさげて移り変わる街をスケッチして歩くと、今目の前の被写体があっという間に過去になっていく。

  4. @timoleon
    timoleonさん、ひとりで街中を歩く時は、スマホで写真を撮りつつ歩いていることが多いです。今目の前の被写体があっという間に過去になっていく、というのはよくわかります。

  5. 微妙な時間帯ですけど、マジックアワーの静けさがなんともいえず好きです。
    年末にたまたまあの景色に遭遇してしまい気づいたのですが、これって、
    プラネタリウムでの夜につながる朝につながる静かな風景と同じなんだと
    というか、当たり前プラネタリウムのほうが真似をしているのでしょうが
    お天気さえ悪くなければ毎日世界中のどこでも朝夕にみれる現象なのに
    忙しくてふだん気にしていないのはもったいないなと思います(思うだけ)

  6. @足立らどみ
    足立さん、マジックアワーの時間帯は、いいですよね。今頃の季節は空気が澄んでいるので、その頃の時間帯に外出して、写真を撮ったりすることがあります。そして、その風景に異界をふと感じたり、想像してみたりします。

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