オマージュ
加速度の消費
分断され、不安定な孤立
誰かと確かに繋がっているという実感を持てなくて
それぞれが足元だけを確かめながら暮らしている中で必要になるのは
「自分はここにいる」
静かに確認する営み。
独白は流れ
ことばは
「わたしからわたしへ」
閉じられた回路の中で響くもの
一度、世界や他者、あるいは沈黙そのものと触れてしまったもの。
生活の外側というより
生活の縁が少しだけ外気に開いたときの
震え
形式や技巧じゃなく
「どこへ開かれているか」
その境界線は
6等星のように
それぞれの生活の奥で
ばらばらに呼吸している。
点在は
そのまま閉じてしまう危うさ
ゆずれない線をひく
それでも
ことばがどこかで世界と触れ続けている限り、生活と生活のあいだを結ぶ細い糸は残っている。
掬われるかぎり。
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