ひとのふり、わが影

—六章の道歌—

一章 水の章(目覚め)
朝の露 ひとのまなざし 映すたび
 わが身の影に 波の音きく

二章 風の章(内省)
人のふり 見ては心に 風通し
 砕けぬために 石は持たじな

三章 火の章(慈悲)
火を抱き 己を焼かぬ 掌(たなごころ)
 投げし石にも 花を咲かせよ

四章 光の章(非暴力)
声なくも 刃を帯びぬ まなざしは
 非(あら)ぬを責めず 灯を守らん

五章 影の章(慈悲の技)
影を見て 影を知らざる 我がこころ
 あやまち包む 手のぬくもりよ

六章 空の章(解放)
空をゆく 鳥のごとくに 我もまた
 執(とら)はぬ道を 風とゆかなん

投稿者

東京都

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