野戦病院
目の隙間から光が入り
私は消しゴムのベッドの上の自分を知った
棺桶のようにベッドが並んでいる以上
必ずそこは野戦病院だ
私の付き添いは孔雀かよ
と思っていたら深い海の蒼に染まった犬だった
蒼い犬は遠くを見て涙をこぼした
それは覚醒への涙だ
消しゴムの硬さが夢の脆さを教える
だからお前は泣くな
しかし黄色の目からせせらぐ涙は
一級河川を経て大河に成長した
私はもう一度横になろう
眠りも覚醒も二度と来ない
次の朝に蒼い犬はいない
私のために泣く者はどこにもいない
これが野戦病院の治療法だ
治すのでも治るのでもなく
ただ朝になる
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