踏切
目が光った
ライトが光った
踏切が鳴った
キラ、キラ
チカ、チカ
カン、カン
それは怯えていた
踏切の真ん中でうずくまった
尻尾は千切れていた
今日は満員電車
学生、社会人、サラリーマン
そこにネズミは居なかった
ぼくは震えていた
いずれ向かってくるであろう電車
ぼくは数えていた
いずれ襲ってくるであろう恐怖
ガタンゴトン、ガタンゴトン
もう気力は無かった
生きなくていいと思った
働かなくていいと思った
ガタンゴトン、ガタンゴトン
全ては自然の流れるまま
運命の流れるまま
電車に揺られるまま
ガタンゴトン、ガタンゴトン
人生は通り過ぎた
ぼくは包まれていた
電車は通り過ぎた
少女は包んでいた
踏切が上がった
地球が包んでいた
ガタンゴトン、ガタンゴトン
一緒に揺られよう
電車に揺られよう
踏切を越えて行こう
ガタンゴトン、ガタンゴトン
一緒に景色を見よう
電車で旅をしよう
国境を越えて行こう
ガタンゴトン、ガタンゴトン
ネズミはホームにいた
サラリーマンに混ざった
そして、電車に乗った
カン、カン
踏切が上がった
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