
凍てる朝
なんぼなんでも
寒すぎる
コートを着て
マフラーを巻いて
手袋をして
耳当てもお忘れなく
こうまでもして
出かけなくてはいけませんか
人間の活動には
適さない気温です
いつも前向きな友人曰く
「極寒の亜南極の島で、親鳥が餌を捕って戻ってくるまで、
数か月間ひたすら待っているオウサマペンギンのヒナのことを思えば、この程度の寒さなんて」
そんな究極の状態を
引き合いに出されてもな
豆腐屋のおじさん曰く
「さっき雪が舞ってたよ。寒い寒いと言ってても、半年もすれば暑い暑いと言っているんだから。
ほんま人間は勝手なもんです」
その通りです
その通りです
しかし
この寒さは
なんぼなんでも
尋常じゃありません
雇用主曰く
「午後から大雪が降りそうな予報で、電車が止まりそうな場合は、そりゃ休んでくれてけっこう。
でも、寒いからという理由で休むのはやめてください」
なんぼなんでも
寒すぎたって
労働者階級は
出勤するのです
ブルジョアは敵だ
寒さも敵だ
どうやら脳の奥まで凍てついてきたようだ
あッ、
しまった
カイロ忘れた
今日を乗り切れる気がしない
懐かしきあのひと曰く
「冬の空気は美味しい気がする」
ぴりりと凍れる
水色の空
なんぼなんでも
寒すぎますが
向かい風を蹴散らして
まるで迷いなき人のように
ずんずん進みましょう
凍てつく心も
(それは寒さの影響だけとも言えないが)
お日さま仰げば
溶けるでしょう
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