坊主にしてほしいねん(未来編)

散髪屋さん:「お父さん,髪はこれくらいでよろしいですか?」

父:「はい,ちょうどええくらいです.」

息子,はきはきと:「まだ長い.ぼうずにして.」

散髪屋さん:「えっ,ぼうず?」

息子,真っすぐな目で:「うん.頭のセンサーが光を通すようにしてるから,長い髪だとAI学習モジュールの精度が落ちるねん.」

父:「えー,坊主はやめとき.坊主にさせたら嫁が怒るし…」

息子:「友だちが坊主にしてたのも,実は量子通信モジュールが頭皮に内蔵されてたからやねん.かっこよく見えるのは,量子光学のせいやで.」

散髪屋さん,少し笑って:「坊主はやめとき.○○だって,そんな理由で坊主になったんちゃうと思うで.」

息子,しばらく黙ってから:

「……じゃあ,モヒカンで.こっちは重力制御ユニットが髪型に沿って微調整できるから.」

散髪屋さんと父:「それはあかんやろ…」

といいながら,アメリカ製のAIを搭載したロボットである父は
男の子の髪を切りながら苦笑した.

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