ハルカとミヌエットの星への冒険(3部作)

第1部 カウントダウン

発射台が静かに唸る
光が小さな星のように瞬く.

宇宙スーツが私の体にぴったり沿う
ミヌエットのひげはピクピク動き
空気の振動を感じて
跳ぶ時が近いことを知る.

五….
四….
三….

胸が高鳴り
息を止める
世界はその時をまっている.

第2部 離陸

炎が朝の空に輝く
私たちは家々の屋根の上へ
川や雲の上へと舞い上がる.

街は下に小さく見え
ミヌエットの小さな足音も消える.

ともに空を飛ぶ—
命と勇気と本能が
光のリボンに包まれている.

第3部 星の間からの帰還

星がガラス越しに輝き
惑星がゆっくり回る.

ミヌエットはくるくる回り
しっぽが空に線を描く
私は手を伸ばして
そっとミヌエットをつかまえる.

地球はゆっくり回り
fragileな世界.

光のリボンがほどけて
地球が近づく.

懐かしい部屋に戻り
私たちはソファで寄り添う.

星がまたたく.



註:シュレーディンガーの猫のオマージュ,
光のリボンは未来の光子エンジン

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