始業
無機質に並ぶ事務机
薄暗い事務室に
朝の光が細く差し
灯した照明が冷たく照らす
黙々と準備するこの時間は
真新しい日記を開くようで
冷えた空気に
思考を乗せる
ガタンと
扉が開いて
同僚が入ってくる
ひとことのあいさつ
静かな事務室は
少し温まり
あの人のコーヒーの香り
始業が近づくにつれ
扉は何度も開き
にぎやかさを増す
彼方此方でモニターにロゴが浮かび
行き交う足音
呻く椅子の音
カチリと
時計の針が進み
始業の鐘の音が響く
唇を湿らせ
マウスに手を置く
今日も混沌の時間の
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