通りすがり

「通りすがり」

訳も語らず雪が降る
訳を語れば戸惑いに
肩の雪さえ融けてゆく

見知らぬ女(ひと)が見送るものは

言葉も残さず消えてゆく
さようならの雪

遠くに忍ぶ面影なのか
幼き日の空にまっすぐな鳩なのか
たった今無くしたばかりの恋なのか
涙だけをその頬に残して

傘もなく佇む雪影
行き違う幾つもの傘

モノクロのばらが
ただ 白く染まってゆく

それぞれの午後

投稿者

長野県

コメント

  1. それぞれの「午後」・・・

    私は、あの時はモノクロ、 脳梗塞のリハビリです。
    いい思い出です。

  2. 北杜アトム 様
    コメントありがとうございます。とても励みになります。
    モノクロがいい思い出に・・・時は消して冷たく無いですよね。

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