ほころび
顔がほころぶって聞いたことあるかな
表情がにへっと崩れて笑みが零れる
表情を崩す、と言った意味だと私は解釈している
解釈していた。
でも、
ほころぶ、は「綻ぶ」と書く。
意味は、変化が生じて整合性を失うこと。
表情から無矛盾性が無くなる、とはなんだろう?
整合性とは、
“それ”と”その否定”とが同時には証明できないこと。
それが表情から崩れてしまう、なんだか恐ろしい。
否定もできるし肯定もできるあやふやな状態になってしまう、
それは、その顔のほころびはなんなんだろう?
個人的な解として、整合性が「矛盾が無いこと」だとしたら
自分とその表情になんらかの矛盾が生じ、それがほどけてしまうことを「表情がほころぶ」なんて言うのだろう。
それは、顔に張り付けていた”表情”の縫い目がほどけ心を表に出してくれた、と言う事なんじゃないかな。
今までたくさん我慢して耐えてきて、それでも貼り付けていた「笑顔」が、
全て辛いと打ち明けた「悲しい顔」になることも、それはほころびと呼ぶの。
綻ぶって表情が崩れて笑顔になることよりも、顔に縫い付けていた糸を少しずつほどいて行って、
隠していた本心を見せてくれた、って言うことが重要なんじゃないかな。
それが悲しい過去でも、未来の不安でも、
言えない癒えない本心を私にだけ見せてくれたことに
「顔がほころんだ」って思ってみたいな。
コメント
顔に張り付けていた”表情”の縫い目がほどけ心を表に出してくれた
このフレーズを読んでいて、ちょっとドキッとしました。
…ほころぶ。
つまり、自分があらわになることなのかな。
その表情に、その人の柔らかさが滲んでいたらいいな、
などと思ってみました。