雪国の冬と

毎年
冬になると
二メートル程の積雪になる雪国
雪国のここに生きている私達
「雪は白い悪魔だ」
と言ったのは誰だったか私
だったか遠い誰かの声が
しんとした雪国の夜にひびく
ひびく私のこころに
深い雪は繰り返し積もる
積もる雪は屋根にも積もり
それを放っておけば家をつぶすこともある
冬につぶれた空き家を数軒
見たことがあるのだ
実際に雪の重さでつぶれた空き家の
空はどんなにか広かったろう
一冬の重さに耐え切れず
やっと解放された
空き家
私もいずれ解放される
それまで一冬一冬除雪をします
ああ、雪国の冬を越すのは命がけ
そして、
冬を越せた日々に
残雪の解ける川音はきらめき
風光る春に
満ちる
こころ

投稿者

新潟県

コメント

  1. 首都圏の街で生まれ育ち、東京に住んでいる私には、想像もつかない積雪量です。

    一冬の重さに耐え切れず
    やっと解放された
    空き家

    この描写は、とてもリアルに響きます。そのぶん、最後の、風光る春に/満ちる/こころ が沁みますね。作者の実感でもあるのでしょう。

  2. うむ。もちろん、首都圏や関東など、降雪の少ない地域と私が住んでいる豪雪地帯とは「雪の量」には大差があります。しかし、雪がほとんど降らない所や雪の少ない地域では(たとえば)10センチの降雪でも大変なことになりますよね。なので、雪のほとんど降らない地域と豪雪地帯を一概に比べることはできません。ただ、豪雪地帯にももちろん豪雪地帯に住む人の暮らしがありますよね。

    しかしながら、長谷川さんがこの詩を読んで思い作者の実感を汲んでくれて ありがたく貴重に思います。ありがとうございます。

  3. 僕は閉所恐怖症ぎみであるので、そそり立ち両からせまる雪の壁を思うとほんとにぞっとします。想像だけでです。
    そして雪かき仕事。これはほんとうに重労働で、かいたあとにまた雪が同じくらい降るとくらくらと眩暈がします。
    豪雪地帯に住まう人のその大変さを考えると、もうなんというか気安くがんばってとも言えないそわそわした気持ちになります。
    あと先端恐怖症のケがあるのででかく鋭いツララも苦手です。落ちてきて誰かが串刺しになるんじゃないかと。
    この詩で雪国の過酷さとそれが暮らしなのだということを改めて思います。
    雪とツララ、お気を付けください。
    でもスキー、スノボーは好きなのです。

  4. 王殺しさんへ うむ。雪の降る地域に住んでいる人々には冬は一種の戦いですよね、雪との。なので、正直、雪が極たま~に降って「きれーい」とか言っているのを見ると、うーむ・・・・・・、とか思っちゃいます。。ふふ、正直ね。^^;
    でも、それでも、雪自体は好きですよ。雪はきれいですから、ね。←おまえもか^^;ふふ。
    まあ まじめな話、それぞれの地域での冬の暮らしがありますよね。道路が凍ったりしただけでも危ないですからね。なので、王殺しさんも私もそれぞれの(冬の)暮らしの中で、気を付けて冬を越したいですね。
    うん、スキーとスノボをする王殺しさんを思うとすてきです。
    王殺しさんがコメントをくれてお心づかいまでしてくれて、返信できる機会をもらいまして、ありがとうございます。

  5. 私は「雪国」を「人生の苦しい時期」の喩えとして読ませて頂きました。「つぶれた空き家」はその苦難によって死んでしまった人。死は「解放」でもあるからです。しかしできればその苦しさに負けずに「一冬一冬除雪」して「命がけ」で「雪国の冬を越」し「川音きらめき風光る春」を迎えてほしいと思うのです。

  6. たかぼさんへ !!たかぼさんがこの詩を読んでくれて言ってくれたことの全ては、まさに 全くその通りです。ああーっ、ありがたいです、この詩の要を汲んでくれて救ってくれて、とってもうれしい(涙が出そうになり 感動しています)☆☆☆(^-^)
    たかぼさん、ありがとうございます♪ 

    そうなんですよねぇ、まあ、この作品の場合は、私の実際の雪国での冬などの生活を詩にしたものですが、ほんと雪深い冬(実際に、屋根の除雪では、毎年屋根から落ちて亡くなる方が何人もいます。その他、屋根からの落雪にあい亡くなる方とか、車のスリップ事故など・・・・・・ね)を越して春を迎えられた日の うれしさといったら何とも言えず安心する心地なんです。
    でも、何年か前から思うようになったことは、冬が近づいたり冬の最中でも、一日一日除雪などをしていく内に、一日一日春が近づいてくる、ということ。(当たり前のことなんですが)冬を越さなければ春は来ない、ということなどを思えるようになりました。正直、そう思いでもしなければ、やっていけない。うん。
    でも、たかぼさんやぽえ会の皆様が、雪国の大変さを思ってくれて、私はありがたいです。拝礼 (^-^)

  7. かわいい結晶が凄く集まっていると思うと愛おしくもあります。
    しかし油断すると命を脅かす存在なので上手く付き合っていきたいです。
    豪雪地帯の除雪費、莫大ですよね。

  8. たちばなさんへ うん、そう言われてみれば、雪の結晶って思い出すとかわいいです。降ってきた雪を手袋などに乗せて見ると、色々な形の雪の結晶が見られますよね。そうだそうだ、そうだった、雪の結晶ってかわいいと思い出させてくれて、たちばなさん ありがとうね♪
    うむ、そうです。しかし油断すると雪で命を落とすことになる。気を付けながら雪と共に暮らしたいです。お心づかいをありがとうございます^^
    除雪費は、家々の個人差があるでしょうが、うちの場合は、(家庭用)除雪機さん(大きいの)にたいへんお世話になっています。その除雪機の燃料(ガソリン)代が数万円です。まあ、それでもバカには出来ない除雪費ですね。まぁ仕方ありません。除雪機さんが無いと冬を越せない家の作り(除雪場所が多い)なので、除雪機さん様様です。^^

  9. 雪国の暮らしを描きつつ、やはり命のことを書かれているのだなと思いながら読みました。
    だからこそ、解放された空き家や、最後の春の満ちる心にグッときます。

  10. あぶくもさんへ うん、雪の重さって軽いイメージがあると思うんです(降雪1センチとか10センチ位でしたら軽いですが)。たとえば、関東などに住んでいる方々には、そういうイメージで雪を見ているのではないかなぁと(まあ、それはそれでいいのですが)。でも、雪って元々水ですからね。1メートルとか2メートルとか積もった雪は、相当の重さになるそうです。そういう雪の恐ろしい面がある。

    でも、あぶくもさんが言ってくれた通り、雪国の暮らしにも命が生きて生活をしていますよね。うん。
    そう、あぶくもさんがその思いなどを汲んでくれて、感じ入ってくれて とってもうれしく貴重に思います。^^ありがとうございます☆☆☆

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