乗り遅れて
息を切らし
上る階段の先で
電車は出発し、
白白としたホームに
立ち尽くす
霜の厳しく立った朝
痺れるほどの冷たさに
かじかむ指先
イヤホンから流れてきたのは
真夏の海の陽気な歌で
零れる笑い
次の電車を待ちながら
淡く青に晴れ上がった空は
老いた目には眩しく
星のごとく征く飛行機は
音もなく
曲が変わって
流れるカントリー
故郷に戻り
数えた冬は知れず
ホームに流れるアナウンス
視線の先に
ひとすじ伸びる線路の先は
見果てず
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