巡礼

巡礼がユーカリに吊るされる
救済でも神罰でもない
彼らがユーカリの実なのだ
枝という枝で
巡礼は風に揺れる

ユーカリの洞(うろ)に毎朝女どもが来て
蝸牛神経をほじり返す
そして一日分の馬油を汲む

雨が降れば葉からも巡礼からも
雨雫の涙が落ちる
女どもは土甕に集め
七日間沸騰させ
回虫の駆除薬を作り
まちで売る

巡礼の渇望がユーカリなのか
ユーカリの希求が巡礼の脇汗なのか
空は語らない
風が揺れる

投稿者

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。