草原と私

草原と私

草原に寝転がって
空を眺めるなどは
たいへん物語的です
それはたいそう
気持ち良いことでしょう
ところで
私が草の上に寝転んで
空を見上げたのは
いつのことでしょう

小さかったあの人が
それは素直に
草原に寝転がったため
私はもう簡単には
座り込むこともできなくなり
空を仰向くことさえ
難しくなったのです
あの人は今も平気で
草原にひとり寝転がっては
誰かを怖気づかせ
何気ない自然な運動を
妨げているのでしょうか
小さかった私は
あの人の朗らかさに
抑え込まれたきり
そのまま今に至ります

そういうわけで
草原に寝転がって
空を眺めたことは
ありません
これまでに
一度も

投稿者

大阪府

コメント

  1. 素敵な雰囲気です

    結構、草原に寝転ぶと
    匂いとかもきになったりゴミもつきますよね

  2. @那津na2

    コメントありがとうございます。

    那津na2様は草原で寝転んだことが、ある方なのですね。

    そうなのです。理想的草原コンディション(数日雨が降っていない、季節、場所、動物などなど)は、なかなかありません。

    この詩と、後に続く「草原と僕」は、となりにいる人でも心が読めないことを、さらに続く「草原と二人」では、心の読み違えはあれど、自分なりの理解に行き着くことを、表現してみたくて書きました。

    表現の場として、理想的草原を用意したというのに、詩の彼女は、頑なに寝転びません!

  3. @野鳥倶楽部
    あーそうかぁ、理想的なコンディションであれば、かなり良いものですよね
    草原での寝転びは!

    草達の生え具合も、ポイントですかね?

  4. @那津na2

    確かに!草の長さも大事になってきますね。長過ぎると埋まってしまいますし…。
    理想的コンディションの草原に出会ったら、こんなチャンスは滅多にない、と迷わず寝転ぶべし、ですね!

  5. @野鳥倶楽部
    そうそう、埋まるのもいやすね

  6. 理想的草原は現実には難しいですが、寝転ばずとも、空を見上げると、たまに良いことごありますね。
    昨日、今年初めてツバメを見ました!2月に見掛けるのは初めてです。これから、空を見るにも良い季節です

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