タカラモノ

 
今日
見のがした朝日の輝き
昨日
読めなかった新聞の小説
 
小さな愉しみ、
指の隙間から
こぼれていく日々は
雪の切片となって散り
 
そっと差し込む
藤の花の香り
 
陽に透ける新芽は
風に小さくふるえ
 
若葉をなぞる雨の音は
軽やかなノックに似て
 
凍えていた指先に
温かな風が過ぎ
 
指先に残った
ひとしずく

投稿者

愛知県

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。