嘘
四十から
グレーのスーツを羽織り
胸元には黒いネクタイ
そしてまだ頭は黒々としている
誰かにさえずりのような口笛を吹かれたような気がした瞬間
私は嘘になる
頬から喉元までを赤らめて
花芽をついばみ
移り気な春の空をかけていくのだ
四十から
グレーのスーツを羽織り
胸元には黒いネクタイ
そしてまだ頭は黒々としている
誰かにさえずりのような口笛を吹かれたような気がした瞬間
私は嘘になる
頬から喉元までを赤らめて
花芽をついばみ
移り気な春の空をかけていくのだ
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コメント
中年の哀愁と、シジュウカラをかけてるんですねー。私は頭がスカスカになってきました。
嘘という鳥。口笛を意味する「ウソ」というところから、来ている、と少し検索して知りました。ウソという鳥の名前は以前から知っていたけど。
誰かにさえずりのような口笛を吹かれたような気がした瞬間
私は嘘になる
全体的な流れが なめらかですが、この二行からの展開などが、すてき。
春の空をかけていくのだ
最終行が、清々しいです。
追記失礼します。
この詩では、ウソという鳥とは、関係ないのかな。
シジュウカラで検索したら、シジュウカラは、嘘をつくみたいですね。
この詩では、その辺のことを言っているのかな。ふふ。
私は嘘になる
というところが、この詩の要だと思います。
@トノモトショウ
さん、コメントありがとうございます。
この階層構造を一撃で見抜いてくれるのは流石、何だか嬉しいです。
@こしごえ
さん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、ある層に鳥のメタモルフォーゼと中年のメタモルフォーゼを意識しております。ウソも鷽ですし、メタモルフォーゼ自体、良いことなのか悪いことなのか、きっかけのような口笛も気のせいかも知れない、春も生命の芽吹き、不穏さどちらとも言えない、そして全体がそもそも嘘かも知れない。みたいな詩なので、どの層で捉えてもらってもすべて正解な感じです!
ここに久しぶりにコメントします。最後三行の転調が効いてて、詩をより不可解にさせて面白いと思いました。僕も噓だらけの頭スカスカです。
@三明十種
さん、コメントありがとうございます。
こちらではお久しぶりですねー。
不可解になり過ぎないような工夫はしたんですが、まだまだですねー
照れ隠し?みたいなかんじ。嘘になることないのに!
@花巻まりか
さん、コメントありがとうございます。
え?どういうこと?嘘にならなくて良いとは、新しい風が吹きました!