白梅

嗚咽の後の静けさ

私もまだ泣けたんだなと
なぜか安堵して

疲れた体で
ひとり
家をでる

少し離れた公園で

待っていたのは
満開の梅

離れていても
感じられる
その香りに

導かれて

月の見えない
空の下

たくさんの
白い光をともした
白梅へ

まっすぐに
向かう

こんなところに

こんなに
やさしい
あなたがいることに

気づけてよかった

白梅は
その大きな枝ぶりで

わたしの体を
すっぽりと包み

まだ大丈夫だよ、
と
ささやいてくれた

その甘くて
たおやかな抱擁に

心は
ふるふる
ふるえ

なみだが
また

すこしだけ

あふれた

投稿者

コメント

  1. 梅の香りって、おだやかに甘い香りですよね。
    昔、東京に住んでた頃、羽根木公園だったか? 梅林があって、満開の頃行ったら、甘い香りに包まれたのを覚えています。
    あと、もう枯れてしまって無いんだけど、昔、白梅の盆栽を持ってて、その頃は、毎年、花を咲かせてくれてですね、やさしい甘い香りを今でも思い出します。
    香りって、記憶に残りやすいのかも?

    この詩の、白梅に対する思いなどが、すてきです。^^

  2. @こしごえ
    さん、お読み下さり、コメントもしてくださって
    ありがとうございます。

    こしごえさんのおっしゃるとおり、
    梅の香りはおだやかに甘くて
    いつも無条件に癒されいます。
    (あ、もちろん可憐なお花も、そしてその後の実にも癒されますが)

    羽根木公園、知らなかったので検索してみたのですが、
    とってもきれいで目にも鼻にもきっと天国ですね!
    想像しただけでうっとりしてしまいました。
    (この時期に東京に行くことがあれば、
     絶対に訪れてみたいと思いました)

    白梅の盆栽のお話も素敵ですね。
    昔、盆梅展を見に行ったことがあるのですが、
    以来もっぱら私の憧れの存在です。

    こしごえさんの白梅さんも、今はそばにいれなくても
    その香りをちゃんと覚えてもらえていると知ったら
    きっとうれしいでしょうね!
    (香りは記憶を一瞬で戻してくれる
     そんな不思議な作用がある気がします。)

    このたびは素敵なコメントとお話を
    ありがとうございました!

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