祭りのあと
祭りのあと
人間社会を睨めつけた
四つの太陽の顔が
まだ大屋根を貫いていた頃
お先に顔を出したものの
つまらなくて寂しくて
ひと月ほど呼び続けていた
それでもまだそこにいることを
知らずに過ごしていた
干支が一回りもしないうちに現れた
それからの今
代わることなく
変わり続けて
交わることなく
交わり続けて
ともに生きた
祭りのあと
いつかまたあんな風に
どちらかの不在を
知らずに過ごしていく
そういうものだとしても
そんな勇気は必要ない
祭りのあと
のただなかで
私はペンを
あなたは横笛を持ち
今も次もと
互いの新しい祭りを企てている
コメント
太陽の顔と大屋根から、私は世代がら1970年の万博を連想しました。そのことに思いを馳せながらこの詩を読みました。何かの景品でもらった金属製の太陽の塔は大事に保管しています。その塔にも顔は3つしかありません。4つめの顔は地下に埋められていて行方不明らしいですね。当時未来の顔だった黄金の顔は、56年たった今では現在の顔になっているのでしょうか? 100年前から50年前までの進歩と比べて、50年前から現在へは思ったほど進歩していない気がするのですが。