満ち欠けて、暮れ

あんなに月は丸いのに
満月かどうかも分かっていない
私は自分の気持ちが
満たされてないことしか分からない

お金持ちになりたいな
私がお金持ちになれば
この世界の凸凹を
少しでも埋められるように
動くし歩くし息をするよ
そうしてはじめて
私は自分のちっぽけさを知るだろう

肩の力の抜けた彼女になりたいな
歩く時は時計が時を刻むように
両手を振れるんだね
見えない糸が夜空から降っていて
私は見事にその糸に絡みとられている
どんどんどんどん手は行き場を失って
アダムとイヴがあの果実を
むしり取ってしまったように

でも届かない
せめてあの星の満ち欠けくらい
気づけますように

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