花の死

花は急には死なない
徐々に死ぬ

そう教えてくれたあなたも
徐々に死ぬ

古い詩集のように
花弁の頁を捲られ
北風を語る
あなたの青くくぼんだ頬は
暦の軽さに耐える

矮小な希望の粘液
それでも徐々に死んでゆく

その時花は輝きの一瞬を持つだろう
あなたにはその痛みさえない
もちろん駱駝にも

そして
私も徐々に死に
産道の中で覚えた霊歌を
掠れた裏声で発する
花のように

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