春のあしおと
雪柳が
あまやかな香りで
ささやきはじめると
木蓮は
いっせいに
その丸い蕾を
はじけさせた
柳たちは
みずみずしい枝に
たくさん
新緑を芽生えさせ
山茶花の
下には
いつのまにか
花びらのじゅうたんが
しきつめられていた
今年も馬酔木の
花はたわわに実り
耳をすませば
おだやかだけれど
着々と
歩を進める
春のあしおとが
きこえる
頬を
かすめる風は
まだ
ときおり
冷たいけれど
いのちの喜びが
そっと
わたしに
ほほえんで
かろやかに
かけぬけていった
コメント
「馬酔木の花はたわわに実り」
小さいベルのような花に、ぴったりの素敵な言葉です。
@野鳥倶楽部
さん、お読み下さって、コメントも下さり
ありがとうございます。
馬酔木の花、本当に小さなベルのようですね!
馬酔木はどこか楚々としてかわいらしいので、
見かけると思わず笑顔になってしまいます。
(あ、毒があるのは玉にきずですが)
そんな馬酔木のくだりを
ほめていいただいて、ありがとうございました!
少し思うところがありまして
タイトルと文中の「足音」という言葉の表記を
漢字からひらがなに変更させていただきました。
変更前にお読みくださった皆様、
勝手をしまして大変申し訳ありませんが
どうぞお許しくださいませ。
雪柳、木蓮、馬酔木、…咲き始めましたね。寒い日もまだありますが、春らしくなってきました。その穏やかさがゆっくりと詩から伝わってきます。
素敵ですね。こうやって言葉に表すと春を一段と確かに感じることができるんだなと感慨深いです。春の表現の一つ一つが優しくてぬくもりに満ちていて、心温まるようでした。
@長谷川 忍
さん、お読み下さり、コメントも下さって
ありがとうございます。
本当にまだ寒い日は寒いですが
そんな中でも見渡すと、植物たちがゆっくり春を奏で始めたのを感じますね。
「その穏やかさがゆっくりと詩から伝わってきます」
というお言葉、とてもうれしいです。
ありがとうございました!
@ザイチ
さん、お読みいただき、コメントも下さって
ありがとうございます。
「こうやって言葉に表すと春を一段と確かに感じることができるんだなと感慨深いです。」
というお言葉、何かすごくはっとさせていただき、ありがとうございます。
(自分が詩に綴りたくなる所以みたいなものが、少しわかった気がしました。)
「春の表現の一つ一つが優しくてぬくもりに満ちていて、心温まるようでした」
というお言葉も、あたたかくて胸に沁みました。
ありがとうございました!
かろやかに/かけぬけていった
ほんの一瞬、頬をなでていく風まで見えた気がしました。
読み手側は、小さな春のおすそ分けをもらった気分かな と
@足立らどみ
さん、お読み下さって、コメントもしてくださって
ありがとうございます。
最後の二文をそんなふうに読んでくださって
とてもうれしいです。
(実はこの詩をどうしめくくるか、
いつもより少し多めに悩みましたので、
そう言っていただいてありがたい限りです。)
「小さな春のおすそ分け」、と自分で言うのはなんだか恐縮しますが
受け取ってくださって、ありがとうございました!