緑の光
まだ冷たい
髪を透く風に
止まり木は
小さく揺れる

花はほころび
歌い弾み
それでも静かに
跳ねる想いに
胸を突く

忘れまい
誇らしいこの瞬間
忘れまい
過ぎた季節を

さらばならば
手を掲げ
さらばならばと
手を振ろう

緑の光に
雲は過ぎ
鳥は梢に
空を見て
花は土に
種を残して。

投稿者

福岡県

コメント

  1. 冒頭の緑の光がまだ冷たいところ、ドキドキしました。
    丁寧に美しく育てられた言葉たちを感じました。

  2. たちばなまことさん、イチカワナツコさん、ありがとうございます。
    嬉しいです。

  3. 3連にこめた思い、4連の潔さ、この詩全体からは、爽やかさが伝わります。

    今までの日々を糧に、新たに歩もうとする、春の詩ですね。

  4. 服部 剛さん、ありがとうございます。
    ありがとうございます。

  5. 忘却に挑むような姿を見ました。しっかりと胸に残る詩だと思います

  6. timoleonさん、ありがとうございます。
    よかった。

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